| 瀬と淵 |
瀬は,水深が浅く,流れが速く,白波が立つところではばっ気されて酸素が多く溶け込んでいます.淵は,水深が深く,流れが緩やかです.流れの早い瀬には比較的大きな石が多く,流れの遅い淵では小石,砂,泥がたまります.
瀬は,川底に藻が付きやすいので,藻を食べる川虫と,藻や川虫を食べる魚が集まります.淵は,水深が深く流れが穏やかなので,魚が休み,稚魚が育つところです.藻を食べるオイカワは,瀬に多く,虫を食べるカワムツは,淵に多いです.
瀬と淵は魚などの種類と生息数の多いところです.
参考情報:
http://www.river-museum.jp/newsletter/No_3/page5.html
http://www.pwri.go.jp/team/kyousei/jpn/news/vol1/news01_p2.pdf
http://web.pref.hyogo.jp/kasen/census/natcensus/main/page_013.htm
| 干潟 |
干潟は川の下流や河口部分に上流等から運ばれる砂や泥が堆積してできます.潮の干満により水没・露出を繰り返し,川・海から栄養分が,大気から酸素が供給されます.そのため干潟には,様々な水生生物,バクテリア,プランクトン,貝,カニ,底生生物などが生息し,これらの生き物を食べる魚や鳥などにとって重要な場所になっており,豊かな生態系が存在しています.また,干潟は水生生物による水質浄化機能も有しています.
谷津干潟自然観察センター
http://www.city.narashino.chiba.jp/~yatsu-tf/
環境省インターネット自然研究所
http://www.sizenken.biodic.go.jp/wetland/159/159.html
| わんど |
わんどは,淀川のワンドが有名で,川の流れを緩やかにする水制に土砂がたまり,本川につながっている池のようなもので,増水すると水没することもあります.生物種も豊富です.最近は,川の自然を豊かにするために人工的にわんどを作ることが多いですが,安全性を考えて浅くしています.
淀川のワンド http://www.yodogawa.kkr.mlit.go.jp/shizen/wando/wando.html#02
| 池 |
水がたまっているところ.
| 河川敷 |
一般に,通常川の水の流れている部分と堤防の間を河川敷と呼んでいて,植物が生育していたり,グランドとして利用されたりしています.増水したとき,水につかります.河川敷の植物によっては水が流れることが必要です.
| 標高 |
標高によって植物等の種類が変わることもあります.
| 傾斜 |
傾斜により植物等の種類に影響があります.
| 川幅・水深 |
川の状況を性格つけるに重要な要素です.
| 堰(せき) |
農業用水・工業用水・水道用水などの水を川からとるために,河川を横断して水位を制御する施設です.頭首工(とうしゅこう)や取水堰(しゅすいぜき)とも呼ばれます.
そのため,魚が登る妨げになります.取水すると下流に流れる水が少なくなります.また,上流には海水が行かなくなります.
国土交通省河川局用語
http://www.mlit.go.jp/river/jiten/yougo/index.html
| 護岸(ごがん) |
川を流れる水の作用(浸食作用など)から河岸や堤防を守るために,それらの表法面(おもてのりめん:川を流れる水があたる堤防などの斜面)に設けられる施設で,コンクリートなどで覆うような構造のものです.
国土交通省河川局用語
http://www.mlit.go.jp/river/jiten/yougo/index.html